遮音カーテンは外からの騒音をカット出来る物ですが、ありとあらゆる音を完璧にシャットアウト出来るわけではありません。製品の素材や厚さによって、カット出来るレベルは様々です。コストパフォーマンスの良い遮音カーテンは十分に騒音がカット出来ない恐れがあります。薄手の生地だと音がほとんどカットされず、体感的にはほとんど取り付ける前と大差ない結果になります。 ほとんどの遮音カーテンはいわゆる高音のカットを得意としており、低音の騒音は十分にシャットアウト出来ません。例えば同じ道路工事の騒音だったとしても、甲高いドリルや電動工具の作業音は、遮音カーテンで軽減されやすいです。一方で激しい低温が鳴り響く、大型の工具や重機の作業音などは、遮音カーテンでも防ぎにくいです。 そして元気に遊ぶ子どもたちの声なども、残念ながら遮音カーテンでは完全に防ぐ事が出来ません。子どもの鳴き声や大声は、特殊な音でもあり、住宅密集地やマンションの敷地内では非常によく通ります。他の生活騒音が遮音カーテンのおかげでほとんど気にならない状態になっても、子どもの大声や赤ちゃんの泣き声などは以前と同じく部屋まで届く可能性があります。むしろ他の生活音が消えた事で、返って子どもたちの声が耳につくようになる、そういったデメリットも生じます。
遮音カーテンは騒音を効果的にシャットアウトさせるため、特殊な素材や構造をしています。そのため、普通のカーテンとは違い、家庭用の洗濯機で洗えません。コインランドリーまで遮音カーテンを持っていかなければいけなかったり、専門のクリーニング店に預ける必要が出てます。普通のカーテンに比べて素材や構造が繊細なので、クリーニング代が高くなりやすいのがデメリットです。
家庭用の洗濯機で洗えないため、どうしても洗濯をする回数が減りやすくなり、汚れや花粉、室内のホコリなどが付着しやすいのも玉に瑕です。ペットの毛やタバコや焼き魚や焼き肉の香りなどが付着したまま、洗濯せずに放置すると遮音カーテンは短期間で痛んでしまいます。
遮音カーテンは普通のカーテンに比べて選べるサイズが少なめです。いわゆるスタンダードなサイズしかなく、天井が高い注文住宅やタワーマンションのリビングルームには、なかなか取り付けにくいのがデメリットです。大きな窓に、丈の足らない遮音カーテンを無理して取り付けても効果は薄いです。窓全体をカバーできるサイズの遮音カーテンを探さなければいけませんので、広い住まいの方は特注したり、遠出してカーテンの専門店まで買いに行かなければいけません。